Q:セミナーや勉強会で教わった「利他の心」を持って実践するということの素晴らしさに感銘しています。しかしいざ日常生活に戻ってくると、今まで学んできた大事なことを忘れてしまいがちです。どうしたらいいでしょうか。
A:それはよくありがちな悩みです。
セミナーや勉強会のような環境では、聞く側としては普段より集中していますし、モチベーションも高い状態です。例えるなら車のガソリンが満タンの時のように、自分には計り知えない可能性があると自信満々の状態です。しかし、実際に日常生活や仕事に戻ると、現実に戻り元の状態に戻ってしまい、争いや喧嘩が絶えない日々が続いてしまいます。
このような状況は、まるで、全く別の世界へ行ったり来たりしているようで、せっかく学んだ知恵を使えないということは、いかに残念なことでしょう。
種の法則では4ステップに従い、たくさんのいい種を植えるということは、一見簡単そうに見えますが、実際に実践してみると、容易ではありません。これは私たち人間の性質に合わない法則だと言われています。お金が欲しいのであれば、まず自分のお金を他の人に与えるというような教えです。私たちがそれを実践する時に、お金が増えている、創り出しているというような感覚は全くありません。むしろ今その時に、自分のお金が徐々に消えていく感覚しか味わえないです。
お金をよそに与えてしまったら、自分が持っている分が減っていくというようなことを思うのは当然です。理論的な理解と実際に感じることにギャップがあるからこそ、4ステップを実践するのは、非常にチャレンジングだと言えます。
あなたがやったことのすべてはそれなりに意味がある
いま私たちはある大型の機械の前にいるとしましょう。この機械は非常に大きく、強く、稼働し続けています。私たちはこの機械を、1本の髪の毛で止めようとしています。稼働している機械は私たちの現在の状態を例えています。一方、髪の毛は私たちの物事への認識度を指します。
1本の髪の毛を機械に入れて、稼働を止めようとしている私たちの行動は、頑張っているようにも見えますが、実際はその髪の毛一本の力ではまったく何の役にも立たず、現状を変えることはできないのです。動き続けている機械を見て、無力感を感じながら、希望が見えなくなっているようなものです。
しかしながら、たった1本の髪の毛を機械に入れるだけでも、実は何か微妙な変化に気づくことはできるのです。なぜなら、機械を止めようとする行動自体は、自分の意識の中で種を蒔いた瞬間なのです。もしその髪の毛を太い鉄棒のようなモノに変えれば、機械を止めることができるようになります。その髪の毛は私たちの意識の種です。
小さな種を大事に育てると、大きく強くなります。そして、十分な強さまで育つ間に、何度も失敗して挫折するかもしれません。ただ諦めずに種を育てることに集中してチャレンジすることが大事です。やがて、太い鉄棒のように丈夫な硬さになったら、機械がそれによって本当に止められるようになるのです。
種の法則を勉強し、日常生活で実践しようとするときに、最初の頃は中々効果を感じなかったり、やり方を忘れてしまったりするかもしれません。それは大きな機械に髪の毛を入れる話のように、無力感を感じるかもしれませんが、諦めないでください。
種の法則を学び、実践、改善という流れを積み重ねていくことで、必ず蒔いた種が実る時がやってきます。そして、良い種を蒔き続ければ、必ず悪い習慣を断ち切ることができます。
そのためには、実践し続けてください。実践すればするほど、良い方向へと人生が変わっていきます。実践する喜びをじっくり味わってみるといいでしょう。そうすれば必ず、あなたの思い描く通りの幸せな人生を送ることができるでしょう。
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